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AI就職

お知らせ|2021年01月11日

AIによる就活支援へから見えてきたキャリアコンサルティングの将来像

 

 

AIによる就職支援が始まりました。

神戸市と民間企業によるAI就活支援が開発され、ついに以前からいつ来るのかと思っていたAI支援が始まりました。

以前、厚生労働省が、AIによるジョブカード作成の開発を行っているという記事を新聞で読み、かなりの恐怖を感じていました。

それが、こんなに早く実施されるとは思ってもみませんでした。

 

 

 

 

 

目次

1.キャリアコンサルタントの仕事もなくなる?
2.AIに対抗できるキャリアコンサルタントになるためには?
3.これからの時代のキャリアコンサルティングとは?
4.AIによる就職支援のメリットとデメリット
5.対策方法
まとめ

 

 

 

1.キャリアコンサルタントの仕事もなくなる?

最近では、AIにとって変わられる職種がネット上にあふれていますが、
同じキャリアコンサルタント仲間に伝えても、
だれも仕事を奪われていくという心配をしていなかったことが
私にとっては、とても不思議でした。

ではなぜ私は、AIによるキャリアコンサルティングを心配していたのか?

それは、同じクライアントに対して
キャリアコンサルタントのリソース(スキルや業界情報)によって、
引き出せる強みが違っていることを常に感じていたからです。

人間は知らないことは聞けない!

キャリアコンサルタントのリソースの違いで、
転職の方向性がかなり違ってきます。

最終的には、本人が決定していますが、最終目標に到達するまでの過程が
担当するキャリアコンサルタントによってかなり違っている事を常々感じていたからです。

 

 

 

2、AIに対抗できるキャリアコンサルタントになるためには?

AIと人間は違いがあります。
AIでは出来ないけれども、人間には出来ることがあります。

それは、意志・感情という物に対応することです。人間ならではの能力として、精神的なフォローが出来ることが上げられます。

但し、精神的なフォローだけでは結果は出ません。

 知識×情報×クライエントの受容

意思決定を促進することや精神的なフォローを実施していくことこそが、人間ができることです。

それらを実行できるキャリアコンサルタントだけが、AIに対抗できるキャリアコンサルタントと言えるのではないでしょうか?

知っていれば、引き出せる強みや課題も
知らないと会話の中にすら出てくることがありません。

そんな想いを持っていたからこその不安です。

AIは、膨大な情報からもれなくクライエントさんに適した会話を選択肢、
話を引き出すことができる方法(手段?)はないと思っていたからです。

 

 

 

3.これからの時代のキャリアコンサルティングとは?

これからの時代のキャリアコンサルティングを考えた場合、人間だけとかAIだけではなく、AIと人間のキャリアコンサルタントとのハイブリット型になるのではないかと思っています。

今やオンラインを使用したセミナーやミーティングは、何も問題なく進めていけるようになってきました。

しかし、何か物足りなさがありますよね。

実際にリアルに対面して受けるセミナーやミーティングが100とするならば、
オンラインを使用した物では、80とか90とか、
何か少し足りない気がしませんか?

特に、初めての方との対応など。

私の場合で言えば、関係性が深いほど、オンラインでは物足りなさを感じてしまいます。

そのため、職務経歴の分析や適性検査、マッチングする職種や企業はAIで、精神的なフォローや意思決定のためのサポートは人間でという風なハイブリット型になりそうです。

 

 

 

4.AIによる就職支援のメリットとデメリット

・メリット

今回の神戸市が実施しているようなAIを使用したLINEによる就職支援サービスの最大のメリットは、いつでもどこでも対応してくれるという時間や場所を拘束されないことが最大のメリットになりそうです。

心理的なハードルやキャリアコンサルタントとの相性やどこまで自分の強みや特性を引き出してもらえるかというキャリアコンサルタントの質の問題が解消されます。

誰に対しても公平な判断が出来る。

登録者数の増加、人それぞれの異なった内容などもデータの蓄積によって、学習していくことtが可能になる。その結果、マッチングの精度があがってくるため、キャリアコンサルタントの経験や情報量に関係なく、誰もが同じ質のサービスを受けることができる。

・デメリット

このシステムは、自己申請のため、自己評価が高めの方、自己評価が低めの方などの個人の判断基準でのマッチングとなる。そのため、他者評価とのズレが生じた場合は、マッチングの精度が低くなってしまい、ミスマッチが生じる可能性もあるのではないか。
(*アプリによっては、他者評価をシステム上に入れているものもあります。)

しかし、他者評価がどの程度の公平性をもった判断かが結果に影響してくる。
対面での評価であれば、その方の外見や言動などからの判断ができます。

☆相手を不快にさせない対応が出来るのか? 
☆ポジティヴ発言が多いのかネガティブな発言が多いのか?
☆愚痴なのか問題提起なのか?
☆笑顔で話すのかしかめっ面で話すのか?
話す内容や反応の速度などから得られる別の情報による判断ができます。

アプリ内の分析と実際にお会いして得られるギャップが生じる可能性があるということです。

AIには判断できないがあるということがデメリットになります。

 

 

 

5.対策方法は

では、一体どうしたらよいのでしょうか?
私達キャリアコンサルタントは、より俯瞰してみる目をもつことが必要になります。
また、常に面談スキルだけでなく、人としての魅力も付けていかなければなりません。
話をしていると元気になれる。とか、なんだか落ち着くとか、安心できるとか
人間としての成長がAIには出来ない支援をすることに繋がりそうです。

 

 

 

まとめ

  • AIによるキャリアコンサルティングによって、キャリアコンサルタントも将来仕事がなくなる職種になっていく可能性がある。
  • AIに対抗できるキャリアコンサルタントとは、精神的なフォローや意思決定を促進できるスキルを持った人である。
  • キャリアコンサルティングの将来は、AIと人とのハイブリット型になる。AIで分析、人によって感情面のフォローに役割分担される。
  • AIによる就職支援のメリットは、時間や相性などの問題が解決されるとともに、誰でもが同じ精度の支援が受けられる。
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