お知らせ|2021年03月29日
就職・転職での面接でのQ&A
就職・転職活動に面接はつきものですね。
今まで、就職や転職支援をしていて、「私、面接って得意なんです!」と言われる方は本当に少ないです。
皆さん、苦手意識をもたれています。
そこで、本日は今までの相談から、特に多い面接についての疑問や質問にお答えします。
1.面接の目的
まずは、どうして面接をしなければならないのでしょうか?
面接の目的について、採用側と応募者側のそれぞれの目的についてお話します。
①採用側の目的
採用側の目的とは、シンプルではないでしょうか?
自社の求める人材像とマッチするかどうかを確認しています。
具体的には、
・採用後にお願いする仕事内容が出来る人なのか?
・自社の他のメンバーとの相性は良さそうか?
・自社の風土にマッチするのか?
・自社の戦力になってくれそうか?
ということで、ここで皆さんが間違えがちなのが、自分という人物を「評価」されているのではないかという点です。
別に評価はしていません。
自社にマッチする人かどうかを見極めているだけです。
ここで、一つのデータをご紹介します。
※ 調査方法:インターネット上で実施(楽天リサーチ株式会社)/調査対象:人事など採用業務の経験者300人 /調査期間:2014年1月27日~31日 引用:マイナビ転職 「転職ノウハウ」よりhttps://tenshoku.mynavi.jp/ft/shibodoki/
上の表は、採用側がどこに注目しているのか?というデータをとったものです。
こちらを見る限りでは、職務経歴について注目していることがわかります。
②求職者の目的
求職者の方の面接での目的は、「働きたいと思える企業かどうか?」という確認にいくことが目的です。
では、どういった点を確認するのかを下に上げてみました。
・仕事内容は、自分に出来そうな内容なのか?
・他の社員・スタッフの方との相性は良さそうか?
・社風は自分にマッチするのか?
・ここで働きたいって思えるのか?
・経営者の考えは、自分にとって受け入れられそうか?
・一緒に頑張れそうか?
・不確実な時代にも対応出来そうな会社なのか?
・希望条件とマッチしているのか?
などをチェックして頂きたいと思っています。
求職者の方の場合は、「自分が納得して働き続けられる会社なのか?」という点を意識してください。
求職活動が辛くなって、どこでもいいや!って思いがちですが、このポイントだけは譲らないでくださいね。
2.面接でよくある疑問・質問
①緊張して話ができない場合
緊張って意識してなっているのではないですよね?
無意識の状態でおこる現象なので、それを何とかしようと思ってもなかなか上手く行きません。
だったら、緊張を何とかしようという考えは捨てて、緊張したままで面接を受けてください。
仕事柄、いろいろな面接担当する方とお話を聞くと
「緊張していない人からは、熱意が感じられなかったり、志望度が低いのかな?面悦に慣れすぎていない?」などのマイナスなイメージを持たれがちです。
逆に緊張していて上手く話ができていない人に対しては、
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ!誠実な人なのかな?」などネガティブなイメージを抱くことも少ないという事です。
ということは、緊張していて話が上手く出来ていなくてもさほど影響はないという結果になります。
また、面接を担当している人だって、初めての人に会うということと、自社にマッチする人かどうかを判断しないといけないため、緊張して面接に望んでいます。
私が面接を担当していた場合も、面接時間が近づいて来るとドキドキでした。
お互いに緊張しているので、その点は、気にしなくても大丈夫です。
もし、あまりに緊張していて話ずらい場合は、緊張しているということを言葉に出して伝えてみてください。怒られることはないので、優しく受け入れてくれるとおもいます。
もし、受け入れてくれない場合は、その会社で一緒に働けるのかどうかをご自身で判断してみてください。
②未経験分野へのチャレンジなのでどう伝えていいのかわからない場合
未経験分野へのチャレンジの場合に、気を付けていただきたい点があります。
それは、夢や希望だけで志望動機はやめてください。
夢や希望だけを伝えられても自社にマッチするかどうかの判断が付きません。それよりも、デザイン系ならば作品を持参したり、前職の経験の中で、未経験分野の職種や業界に活かせそうなことを探し出して、それを伝えてください。
または、今後どうなりたいのかというキャリアステップを持っているならば、そちらを伝えて頂ければ、判断が付きやすくなります。
未経験分野へのチャレンジは、なかなか決まりにくいという特性があります。
それを覚悟したうえでチャレンジしてみてください。
また、具体的に職種をイメージするためや職務経歴書作成時にどんな仕事をしていたのかを書き出すときにお薦めのサイトがあります。
厚生労働省のサイト:職業情報サイトを活用されることをお薦めします。
このサイトでは、事務職といえども営業事務、受付事務、一般事務など事務仕事の内容
が記載されています。そのため、それぞれの違いがわかりやすく書かれています。
③転職回数が多い、離職理由が伝えづらい場合
離職理由が人間関係だということは、なかなか伝えづらかったりしますよね?
そのため、人間関係ということをいわない場合も多いかと思います。
また、ブラック企業で休みなく働いていたため、身体を壊したなども言いずらい理由になると思います。
こんな場合は、正直に転職や離職理由を伝えることをお薦めしています。
但し、正直に話すだけではイメージが悪くなるため、今後はどうして行きたいのか、どんな点が自分に欠けていたのか?などを素直に話した上で、今後はどうしていこうと思っているのか?などの今後の改善点や自分の非を認める発言をする方が、印象が良くなります。
ここでの注意点ですが、正直といってもなんでもかんでも話をしてよいということではありません。自分を丸ごと受け入れてくれるわけではありませんので。
また、離職理由に前職での企業や上司、職場の同僚などの批判もだめです。
嘘をつかずに真摯に面接を受けてください。
嘘をついて採用されてもミスマッチが起こってしまいますので。
④希望条件は伝えてよいのか?
希望条件があれば、はっきり伝えることをお薦めしています。
特に、給料や交通費、勤務開始日や勤務時間など
少しぐらいって思って我慢していても、我慢には限界がやってきます。
自分が納得して働くためには、一度、相談という形で伝えてみることをお勧めしています。
意外に聞いてくれる場合も多々あります。
またある企業の人事の方は、面接時に必ず希望給与を聞かれます。
その理由は、どれくらいの給与が欲しいということ=自己分析 だと言われています。
自分の価値を自分で伝えられるかどうかを試されていると。
そんな場合もあるため、希望の条件があればしっかりと伝え、納得できるかどうかを判断してください。
3.面接でのポイント
①面接では、面接している人が知りたがっっていることを伝える。
今までの経験上、面接後に状況確認した場合に「うまくいったと思います。しっかり伝えれました。」という言葉を聞いた場合は、ほとんど良い結果は出ていません。
理由は、話すぎている場合や相手が知りたい事を伝えられていいないため、採用側が判断出来なかったのではないかと考えられます。また、的外れな解答をしたとも考えられます。
逆に、「思っていたことが伝えられませんでした。」という報告を聞くと、大丈夫かな?って思います。
こちらの場合は、自分の話したいことよりも相手に合わせて話をしていたため、充分に準備していたことが伝えられなかったというだけです。また、自分自身を客観的に見ているとも考えられます。そのため、採用通知を頂くケースが多くなります。
②自己アピールなどは、客観的な事実を伝える
自己アピールを聞いていると、頑張ったことや努力したことなどの自分をアピールしすぎな方が多くいらっしゃいます。また、自己アピールが主観的な方も。
できるだけ、事実を伝える事をお薦めします。具体的には、数字やデータを用いた話をするということです。営業で1位になりました!だけではなく、何人中の1位なのか、売上達成率など
4.まとめ
面接は、試験ではありません。
面接は、採用側だけでなく応募者側にとっても自分にとって納得して満足して働ける企業かどうかを判断する場です。
どちらかが優位な立場でもありません。
面接の目的を把握した上で、自分が企業を選びに行くんだ!というぐらいの気持ちの余裕をも望んでください。