お知らせ|2021年03月31日
メラビアンの法則の誤解と面談での活用法?
ビジネスマナー研修では、定番のメニューとしてメラビアンの法則があります。
しかし、この理論について正しく理解されていないことが多くあります。実際に研修をおこなている講師の方も正しい理解の上で伝えられていない場合が多々あります。
そのため、メラビアンの法則について、今回は正しい理論の説明とこの理論の応用として面談や面接についての活用法についてお伝えしていきます。
1.メラビアンの法則とは
メラビアンの法則と言えば、「人は見た目が大切」「第一印象で判断される」という意味で使用されていることが多くあります。
ビジネスマナー研修や就職活動などでは、とくに上記の意味で使用されています。
しかし、この解釈は間違っています。
では、本来の意味とはどういったいみなんでしょうか?
メラビアンの法則は、1971年にカリフォルニア大学の心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念です。
「感情や気持ちを伝える時に行うコミュニケーションの際に、人はどんな情報に基づいて印象が決定されるのか」にということについて実験した結果をまとめたものです。
その際にこちらの情報を正しく理解してもらうためには、視覚情報や聴覚情報を言語情報と一致させる必要があるということが、メラビアンの法則の正しい意味です。
では、このメラビアンの法則の情報について改めて確認です。
図のように、
人とのコミュニケーションでは、話をしている内容と見た目が違っている場合に、
話の内容の真意を理解する場合に、
視覚情報が55%
聴覚情報が38%
言語情報が7%
で判断するという結果が出ています。
例えば、言葉では「なんでそんなことするの!」って言いながらも顔が笑っていると
そんなには怒っていないんだなぁって思いますよね。
また逆に、「大丈夫!大丈夫!怒っていないよ!」って言いながらもしかめっ面をしていれば、本当はおこっているんだなぁっ。
という風に、話している言葉に違和感を感じた場合の判断基準の割合です。
間違って理解していませんでしたか?
2.メラビアンの法則の活用法
ということで、メラビアンの法則の活用法をキャリアコンサルタントならではの視点でお伝えします。
活用するのは、まずは面接の活用方法です。
まず、視覚情報でその人の話をしている内容を判断するのであれば、
特に面接の時などの初対面での活用法としては、
「相手が求めているる人物像や印象に近い状態に自分を持っていけば良いのではないでしょうか?」
例えば、面接で誠実さをアピールしたいのであれば、
誠実さをアピールする話の内容とご自身の印象を一致させる必要があります。
ますは、誠実に見られる話し方や声のトーン、しぐさなどに気を付ける必要がありますね。
その結果、面接担当者に誠実な人柄をイメージしやすい状態にしていく。
初対面の方とのお話には、特に注意してイメージを一致させる必要があります・
しかし、面接の時に「こんな内容をアピールすれば受けが良さそう!」って思って、
面接時のアピールを作成される方がいらっしゃいます。
しかし、聞いている人からすれば、
「話している内容とご自身の印象が違うなぁ、心から思っていなさそう!」
って感じることってありますよね。
そんな場合に活用することをお勧めします。
では、どうすれば自分のアピールしたいイメージを伝えることが出来るのでしょうか?
面接などでは、相手に合わせたアピールを無理やり作り上げるのではなく
「自分のイメージにあった話の内容に変更する。」
または、
「話たい内容の人間になるように日頃から気をつける」
などに活用してみてください。
きっと、自分が伝えたいイメージが相手は誤解なく伝わりますよ。
面接でのメラビアンの法則の正しい活用方法をお伝えしました。
一度、試して見てくださいね。