お知らせ|2021年06月15日
再就職シニアの方へ 入社後に気を付けるべきこと
辛いことや大変な事があっても、家族のため、会社のためにと頑張って来られた方には、大変なご苦労があったことだろうなぁって頭が下がります。
また、先に定年を迎えた先輩達を見て、自分も定年後は悠々自適な生活をおくれるものだと思っていたにも関わらず、人生100年時代だの少子高齢化だのと言われ、定年後は気楽にって思っていたことが夢に終わってしまうような時代になってしまいました。
誰もがわからない時代に突入し、突然、今まで考えてきた第二の人生がおくれなくなるばかりか、定年後も生活のため、定年後の長い人生のために社会の一員として
まだまだ働けといわれてもなどど、思われている方も多々いらっしゃると思います。
そこで、
定年後も働くことを見越して、40代になったら、そろそろシニア時代の人生設計が必要になってきます。
しかし、既に、定年間際の方や定年を迎え、再就職や再雇用でもう一度、新入社員を経験される方も多いと思います。
そんな方に向けて、再就職や再雇用で新たな挑戦をされる方々に、是非知っておいて頂きたいことがあります。
それは、
「今日から、貴方は新入社員です。ず~っと昔に経験した新入社員時代を思い出してください。」
新入社員の心得え その1
今日から新入社員です。
皆さんが、新入社員だったころの事を思い出してください。
「どんな事を考えていましたか?」
「先輩達への対応は、どんな態度で望まれていましたか?」
少し思い出して欲しいと思います。
いろんな事を吸収しようと頑張っていたと思います。
先輩から教えて貰った事は、すぐにノートにメモしたのではないでしょうか?
また、わからないことがあったら、先輩や上司に聞きに言ったのではないでしょうか?
こんな新入社員時代を思い出して欲しいと思います。
今まで、忘れていませんでしたか?
今までは、新入社員や部下の方から質問される側、挨拶される側に居ました。
しかし、再就職や再雇用で仕事を始めた場合は、今までの役割とは違った役割です。
立場も管理職から一般社員、または非正規社員という立場に変化していたりします。
今まで、組織の中にいた方であれば、立場や役割が変わると、要求されることも変わってくるということは、充分理解しているのではないでしょうか?
望んでいた・いる立場や役割ではないかもしれないけど、それも組織の中では、誰もが望み通りにならないことも充分わかっているはずです。
そんな組織が充分にわかっているからこそ、新入社員時代を思い出すことの必要性は理解してもらえるのではないでしょうか?
長い間、組織の中で管理職として部下や後輩を指導してきた立場の方が、ある日突然、年齢によって「役職定年」、「定年」と言われることには抵抗があると思いますが、意識改革は必要です。
新入社員になる必要性 その2
新人の頃は、自分のやり方を見つけ出すまでは、教えてもらったやり方で仕事をしていたのではないでしょうか?
そんな新人時代を思い出してもらったら、新人の時にはどう行動すれば良いのかがわかるのではないでしょうか?
やみくもに、自分のやり方を押し付けるのではなく、まずは、その組織のやり方や考え方を受け入れてみてください。
その上で、今までの豊富な経験から、
「もっとこうした方が効率的だ」
「こんな方法や考えをすると、〇〇は解決する」
などのアドバイスをしてあげれば良いのではないでしょうか?
ここでのポイントは、
「最初から自分のやり方や考えを職場で押し付けない」
ということです。
あくまでも、その職場や上司のやり方や考えを受け入れた上で、
問題があれば、伝えていくというスタイルをとってください。
最初からやり方を否定したり、意見を言ったりしたのでは、
かえって信頼を得ることが出来ません。
私の場合は、シニア世代の方の再就職や再雇用の研修の場では、
「3ヶ月から半年は、黙ってその職場のやり方に従ってください。」
という話しを必ずします。
もっと早く伝えた方がいいんじゃないと思われるかもしれませんが、
最初からいろいろ感じた事を伝えていては、
・何でも否定する人
・言った通りに仕事をしない人
といったレッテルを貼られます。
人が人を信頼していく場合は、言ったことをきちんとするなどの結果を残すことで
信頼をしていきます。
その過程で、言ったことと違っていることをしていたり、やり方をいきなり否定していては信頼関係が築けません。
逆に、上司や先輩が伝えたことを指示通りに行っている場合は、
早期に信頼関係を築くことが出来ます。
一度、信頼関係が築ければ、後は、改善点や課題の提案等を素直に受け入れて貰えます。
そんな信頼関係が築ければ、上司や先輩の方から、彼らが困った時には、アドバイスを求められたり、相談されたりと頼りにされる存在になって来ます。
その信頼関係が築けるまでの期間の我慢です。
その期間で、問題点や改善提案などをしっかり温めておくことが重要です。
新入社員になる必要性 その3
その他、今までの仕事内容が変化することによって、精神的・肉体的なストレスが発生することもあります。
また、世代的に自分以外の人、親世代の介護や孫の世話などの家庭の事情なども影響されてくる世代になります。
そのため、突然の休暇などもとらないといけない場合も出てきます。
そういった場合でも、自分の仕事を他の方に代わりに行ってもらったり、手伝ってもらったりする場合、しっかり状況報告や相談、確認といったビジネスの基本のコミュニケーションを思い出しておいてもらいたいと思います。
定年前までは、報告や連絡、相談をされる立場だった方が、報連相をする立場に変わります。
そのためにも、新入社員時代に口をすっぱくして言われた「報連相」を思い出す必要があります。
ちなみに、現在は、「報告・連絡・相談」ではなく「報告・連絡・確認」に変化をしています。
こんなことも覚えておいて頂きたいと思っています。
まとめ
・シニア世代の方の再就職や再雇用で新しい立場と役割を与えられ仕事をする場合には、
新入社員時代を思い出しましょう。
・新入社員時代を思い出し、もう一度、新入社員時代と同じ行動を取りましょう
・入社間もない時期には、とにかく職場内の信頼を得ましょう
・現役時代と違い、会社を休むこともあるため、職場でのコミュニケーションは密にしておきましょう。
以上のことをしっかり行うことで、職場から頼られる存在になっていきますよ。
是非、実行してみてください。