お知らせ|2021年06月21日
これからシニア世代に今考えていて欲しいこと
人生100年時代は、いつから言われるようになったのでしょうか?
突然、こんな言葉がささやかれるようになり、あっと言う間に広まってしまいました。
今では、キャリアを考える上では、この「人生100年時代」という言葉を使わないでは語れなくなってしまいました。
では、いつからこんなことが言われるようになったのでしょうか?
人生100年時代とは、ロンドンビジネススクールのリンダ・グラッタン教授が日本では2016年に出版された著書『LIFT・SHIFT 100年時代の人生戦略』の中で提唱した言葉です。
日本では、2007年に生まれた人の約半数が107歳まで生きる可能性があり、世界の中でも最初に少子高齢化を迎える国だと言われたことが始まりです。
100歳まで生きるとなると
従来の60歳定年では、定年後も40年間の時間をどのように過ごしていくのかということを化が得なければならなくなりますよね。
今まで働いてきた人生と同じだけ定年後の人生が残っています。
ということになると、従来の定年は、これからの人生の折り返し地点ということになりますよね。
となると、なんとなく過ごしていくでは、時間を持て余してしまうことになります。
時間を持て余すだけならば何とかなるとしても、
残りの40年間を悠々自適に過ごしていけるほどの年金も支給されないとなると
これからの人生が不安で一杯になりませんか?
1.これからシニア世代とは
そこで、これからシニア世代にとっては残りの人生を考えないで過ごせなくなってきてしまています。
これからシニア世代とは、50歳前後の方をイメージして使用しています。
人生が100年だと捉えると50歳という年齢は、人生の折り返し地点です。
また、定年までの10年という時期でもあります。
早い方では、55歳ぐらいで役職定年も向かえます。
60歳までの残り10年、この年齢の方々を総称して「これからシニア世代」とL&Lラボでは呼んでいます。
現在のこれからシニア世代の方々の多くは、ワンキャリアの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
年功序列や終身雇用の恩恵を受けている最後の世代ではないでしょうか?
しかし、この恩恵もそろそろ終焉を向かえそうです。
2.これからシニア世代の特徴
現在、50歳前後の方と言えば、バブル崩壊後に社会人になった方々ではないでしょうか?
そのため、堅実で真面目に仕事をするタイプの方が多いように感じています。
仕事では、管理職としてバリバリ働いている世代ではないでしょうか?
しかし、従来の管理職とは少し違って、定年退職組の方々の年下上司としてかつての上司や先輩をマネジメントする立場にもなっている世代です。
従来であれば、中間管理職の方々が、上からの圧力と下からの圧力の板挟みになるのが一般的でしたが、現在では、50歳前後の方々が、元上司や先輩を部下としてマネジメントしている場合が多くあります。
年下上司としての気遣いや気苦労を多く受けているのが特徴です。
そのため、これからシニア世代としては、定年退職組のようにはなりたくないと思っている方が多いのではないでしょうか?
3.これからシニア世代のロールモデルとは
これからシニア世代にとっての一番の問題は、将来の自分のモデルがみつからないということではないでしょうか?
従来であれば、定年後は趣味に時間を費やしたり、家族とのんびり過ごしていたり、
昔からやってみたかったことに挑戦してみたりと生活に関する不安がなかった世代です。
私の元上司は、定年後は学生時代からの夢だった「ラーメン屋」を出したいなどと言っていましたが…
コロナ禍によって、一気に時代が進んでしまったため、飲食店開業などにも足踏みする人が増えたのではないでしょうか?
人生100年時代に突入し、寿命が長くなるだけでなく、生活や仕事のスタイルにも著しい変化が生まれました。
そんな時代に50歳を迎えるこれからシニア世代は、ますます将来を見通すことが難しくなってしまいました。
4.これからシニア世代のロールモデルの見つけ方
では、どうすれば良いのでしょうか?
①SNS等を利用してロールモデルを見つけ出す
1つは、SNS等の情報を駆使していろんな生き方をしている人を見つけだし、自分のロールモデルとすることです。
普段生活している範囲だけでは、なかなか自分の理想の生き方をしている人を見つけ出すことは出来ません。しかし、今の時代には、場所や時間も超えて人と人とが繋がることが可能です。
そんな時代に生まれているのであるならば、この情報を駆使して探して見るのも良いのではないでしょうか?
②自分がロールモデルになる
2つ目は、だれもモデルとなる人がいないのであれば、自分が新しく作り上げれば良いのではないでしょうか?
今の時代は、自分発信の時代です。
誰もいないのであれば、自分が他人のモデルになれば良いのです。
しかし、なかなか自分で新しく作り上げることが難しい場合などは、一緒に伴走してくれるコーチを付けることをお薦めします。
伴走者として、走り続けるための応援や客観的な視点の提供をしてくれます。
1人では不安なことも、背中を押してくれる誰かがいると勇気をもって行動できます。
5.これからシニア世代へのアドバイス
50歳という年齢は、まだ10年以上定年まで時間があります。
これからの10年間が勝負です。
不安を抱きながら生活していくのか?
また、不安だからこそ、行動してみるのか?
まだ10年も残っていると思っていても、10年という時間はあっという間です。
ですよね。
今までの人生を振り返ってみると、10年間ってあっという間に過ぎてしまっていませんか?
人生の後半を大きく担っている50歳という時期に、これからの人生について
少し考える時間をとってみてはいかがでしょうか?
定年前になって、もっと前に考えておけばよかったと言わないために。
(定年前のキャリアをチェンジするための研修では、よく聞く言葉です。)
まずは、自分の年金支給額のチェック、
そして、どういう働き方をしたいのか?
どんな仕事ならばできるのか?
家族の状態は?
などなどを少しずつ考える時間を持ってください。
そして、将来のためにも人脈づくりや趣味を広げるなど
出来るところからはじめてくださいね。