お知らせ|2021年07月08日
おじさん達だって言い分がある。働かないおじさん②
いつから言われ始めたのか、「働かないおじさん」という言葉。
調べてみたのですが、いつから・誰が言い始めたのかは、わかりませんでした。
もう少し、調査する必要がありますが。
この「働かないおじさん」とは、どういう意味なのかをもう一度確認してみましょう。
「働かないおじさん」とは、出勤しているにもかかわらず、仕事もせずにぶらぶらしている中高年層の社員のことです。明確な仕事や責任といった役割が与えられていないため、やる気も乏しく、職場内に負のオーラをまき散らす人という意味だそうです。
コロナ禍以降、企業も生き残りをかけて、生産性に注目してくると、ますます働かないおじさんが浮彫になってきます。
しかし、私の個人的な意見としては、おじさんだけでなく、「働かないおばさん」も多くいらっしゃるとも思っています。
いわゆる、お局様と呼ばれる方々の中にも、一定数いるのではないかと思っています。
年齢によって、管理的な業務をしていくことで給料アップにつながっていくと思いますが、
管理職になりたがらないおばさん達も同じではないでしょうか?
しかし、この働かない人達にも言い分はあります。
企業の賃金体系によって定められた給与をもらっているだけで、特に、本人達が賃金を決めたわけではありません。
日本の企業の賃金体系は、若い時にはいくら貢献しても給与は安く設定され、年齢が上がるとともに、年功給・年齢給という形で高めに設定されています。
特に、40代後半から50代にかけての人々に対して「働かない〇〇」呼んでいますが、
その方々だって、若い時には、企業への貢献度と比べて安い給与で働いていました。
また、40代後半から50代にかけては、生活にかかるお金もMAXになってきています。
子供の学費や結婚費用など、人生の3大イベントのうちの2つのイベントが重なっている時期です。
そのため、生活給としては、なくてはならないお金です。
仕事への貢献度と比較すると、確かに高給かもしれません。しかし、それは彼らが決めたことでないので、「働かないおじさん」という言葉に抵抗があります。
この働かないおじさんや働かないおばさんを生み出したのは、彼・彼女らにも大いに責任はあります。
自分のキャリアを会社任せにしていた結果です。
特に、大手企業に務めている人ほど、その傾向は強いのではないでしょうか?
以前、ある企業に営業にいった時に話ですが、
その頃、多分50代以上のおじさん達が、喫煙所で延々、談笑している風景を見て、びっくりしていましたが、今、考えると、おじさん達に明確な仕事や役割を与えていなかった会社にも責任があるのではないでしょうか?
私は、人を動かしていくためには、その方の意識をかえてもらうだけでなく
動かざるを得ない「場」や「仕組み」が必要だと思っています。
人によって、働いたり働いていなかったりできる環境がそうさせているのではないでしょうか?
何かをする場合には、そうしなけばいけない状況や仕組みがある場合と、個人の意思に任せて「こうしてほしい」といくら伝えても、なかなか変化を起こしていくことは出来ません。
やはり「仕組み」を企業が作り出していかなければならないのではないでしょうか?
先進的な取り組みをしている企業では、年齢に関係なく仕事の貢献度によって給料を決定していたり、自分の役割を選択制で、管理職コースや現場コースなど柔軟に対応していたりする場合は、仕事に対してやる気をなくすなどということも少ないのではないでしょうか。
そんな仕組みを作り上げることが、働かないおじさんやおばさんを生産しないことにつながると思っています。
また、個人のキャリア形成についての研修などが、若い方や一部の役職の方だけに偏っていることもあるのではないでしょうか?
中高年になると、マネジメントやリーダー研修ばかりになってきます。
最近では、定年後も見据えたマネープランやキャリアプラン研修も増えてきてはいますが、
キャリアプラン研修だけでなく、技術的な研修や若手が管理職を教えるなどの役割逆転や世代混合研修などの多様性を受け入れるための教育を実施することによって若手もおじさん・おばさん社員の方々の意識が変化していくのではないでしょうか?
40代後半から50代の社員に「働かない〇〇」とラベルを貼る前に、企業として彼らにもっとやる気をもって働いてもらえる、年齢に関係なく仕事をしてもらう環境づくりや仕組み作りが必要です。
働かないおじさんとラベルを貼り続けていると、しっかりと働いているおじさんやおばさんにも、念仏を浴びせているのと同じです。
徐々に全体が「働かない」人達を量産していくことになりますよ!