お知らせ|2021年10月16日
人材育成に子育てセミナーを応用してみると?
動物の中で、人間だけが言葉を話します。
猫や犬は、泣き声をだすことはあっても言葉を話すことが出来ません。
では、どうして人間は言葉を話すのでしょうか?
親プロという子育て支援から、この答えの一つを得ることが出来ました。
それは、
「人間だけに自分が感じたことを好きな人に共有、共感してほしいっていう感情があり、その目的を果たすために言葉を獲得してきた!」
という話を聞きました。
人は、自分の感情を共有、共感してもらいたい!って気持ちがありますよね。
美味しい料理を食べた時には、「美味しいね!」ということを共感してもらえたら、
この人とは、価値観があうなぁって思えて、安心したり、仲良くなったり。
しかし、自分が美味しいねって思ったことを、「そうかなぁ?それほどでもないんじゃない?」って言われたら、この人とは、価値観が違うなぁ、あまり一緒にランチやディナーには行きたくないなぁって思いますよね。
人は、共感・共有してもらえないって思うと、その人と話をしたくなくなります。
しかし、しっかり共感してもらえたり、同じ体験を同じ想いで共有してもらえることで
信頼したり、安心したり、そして、より色々なことを共有、共感してもらいたいってどんどん話をしていくようになります。
特に、子供にとって、この体験は重要です。家庭でのこの共有、共感体験が多いほど、コミュニケーション能力が高い子供に育っていくそうです。
親プロという子育て支援から、こんな話を仕入れてきました。
この話は、子育てだけではなく、社会に出ても、仕事の現場でも使えそうな話ではないでしょうか?
職場内での部下や後輩から話しかけられた時に、否定されるよりも共感したり、出来事の共有をすることで部下や後輩は、よりあなたを信頼していろいろな情報をお話するようになるのではないでしょうか?
最近よく新入社員研修の打合せをしている中で、こんな言葉を聞きます。
「最近の新人は、自分から話をしない。おとなしい人が多い」と
しかし、当の新人に話を聞いてみると、「忙しそうで話しかけづらい」とか「指示・命令ばかりされているので、特に聞くこともない」「聞くことがわからない」など
言葉を発する目的の自分のことや体験・経験の共有・共感してもらう理由がありませんよね。話をしたいって思えることがないからです。
また、話をすることのメリットとして、自分で発した言葉は、自分の耳で聞き、
耳で聞いたことを自分の脳で考え、判断するということがあります。
話をしないっていうことは、この自分の話をしたことを自分の脳で考えるという習慣が出来ないということにも繋がります。
そうです。
自分で考えることが出来なくなります。
言葉を得たメリットとして、自分の発した言葉を共感、共有してもらうだけでなく、
自分の頭で色々考える習慣もついてきます。
自分で考えるという習慣は、これからの時代に無くてはならない能力です。
子育て支援の方法は、部下育成・新人教育にも十分役立つ情報です。
職場の人材育成にも子育て支援方法を応用していくのも、面白い育成方法ですよ!
是非、実行してみてください!