お知らせ|2021年07月06日
働かないおじさん・おばさんにならないためには
ベテラン社員の方々の位置づけが変わってきました。
いわゆる「働かないおじさん・おばさん」「仕事ができないシニア社員」です。
この言葉によって、年功序列の崩壊が近づいてきたことがうかがわれます。
この働かない、仕事が出来ないおじさんという言葉の裏には、日本の企業独特の年功序列の賃金体系があります。
バリバリ頑張っている若者に比べて、おじさん達は、高給をとっているということが想いが背景に隠れています。
経験年数が多い50代以降の社員にとって、VUCAの時代には自分達が経験してきたことが必ずしも約に立つとは言えない状況です。変化の激しい時代になってくるとせっかく得てきた経験も必ずしも役立つとは言えません。
そうなると、常に新しい知識と経験を更新していかなければなりません。これかの時代には、この更新作業がずっと続けていかなけばなりません。この努力を怠るとすぐに働かないおじさん、仕事ができないおじさんになってしまいます。
かくいう私も、先日、昔やっていたパソコンのインストラクターの仕事依頼がありました。
以前やっていた仕事だから、要領はわかっているし、今回は資格がなくても大丈夫だからと、手伝ってほしいとお声がかかりました。
しかし、もう10年以上、パソコンのインストラクターはしていません。
講師として人前で話をすることは問題ありませんが、パソコンの操作の説明などはもう10年以上行っていません。
日々パソコンは使用しているので、単な操作の説明は出来ますがインストラクターとして受講生を満足させる話ができるのか?ってということになると、不安がよぎります。
「昔やっていた!」とか「経験がある!」ということが、今の時代、どれだけ通用するのか疑問です。やってできないことはないけれども、やるのであれば、今までの知識を更新していかなければなりません。
自分にも降りかかってきた更新しつづけることの大切さが身に沁みた出来事です。
しかし、この知識や経験の更新作業っておじさんやおばさんだけなんでしょうか?
いえいえ、違います。
若い世代の人達であっても、同じです。
若いからって知識が勝手に入ってくるわけでもありません。
やはり自分でやっていかなければなりません。おじさん・おばさんと比べると
更新作業の時間は短くてすみそうですが。
この働かないおじさんや仕事ができないおじさんにならないためには、どうすればいいのでしょうか?
答えは、好奇心と行動力ではないでしょうか?
いくつになっても若々しいおじさんやおばさんっていらっしゃいますよね。彼らは、どうしてあんなに若々しいのでしょうか?そのあたりを考えてみましょう。
若々しい方って、何事に対しても好奇心旺盛で前向きに取り組みますよね。
以前、私が公民館でシニアの方々を対象に、加齢と脳の関係と今の時代のコミュニケーション法についての講習会を行いました。
その中で、今の時代の新たなコミュニケーション方法として、オンラインでのコミュニケーションを体験していただきました。
zoomを使用したオンライン会話です。
多くのシニアの方々は、スマホをやっと触り始めたばかりなので、zoomなんてそんなものわかるわけない!ってやってみようともしないシニアの方々の中に、数名のシニアの方は、とても興味をもって、体験していただきました。
終わった後からも、いろいろな質問をしてくださり、興味深々。
説明をしながら、年齢を聞くとびっくり! 70代くらいの方かなぁっておもっていたら、
80代の方でした。
お話もしっかりされるし、スマホ操作もサクサクと行われます。
若い世代の方々よりも、熱心な程。
こういう好奇心旺盛なシニアの方々って外見も中身もお若いですよね。
この好奇心こそがいつまでも若々しさの秘訣です。
好奇心旺盛な方って、ご自身の価値観に囚われす、新しい価値観や知識に対して、抵抗なく受け入れられる視野の広さも持たれています。
この自分の価値観に囚われないことや新しい知識や経験を抵抗なく受け入れることができることが、いつまでも脳が若々しい秘訣ではないでしょうか?
働かないおじさんや仕事ができないおじさん・おばさんは、新しいことをすることや新しい価値観を受け入れることに抵抗があったり、受け入れるだけの行動力がなかったりします。
どうしても新しいことをするには、労力・体力・忍耐が必要です。
そういう力を眠らせていたのでは、いざというときに、それらの力を発揮できません。
日頃から、新しいことやモノをとりいれる心と身体の隙間を作っておかなければなりませんね。
VUCAの時代に生き残るためには、いくつになっても好奇心旺盛でいたいですね。