お知らせ|2021年08月14日
中高年のITスキルは本当に低いのか?
ITスキルは、年齢が高くなると低くなるということを言われていますが、
本当なんでしょうか?
人生100年時代、定年70歳になっていく時代では、
現在の40代、50代のビジネスマンであれば、日常的にITに触れています。
そのため、その方々が60代や70代になったときには、
中高年だからIT・デジタルスキルが低いということにはならないと思いませんか?
総務省のデータによると、インターネットの利用率は中高年世代の利用率もかなり上がってきています。
私の知合いの70代の方も、自分の興味関心のあることは、YouTubeで探すといいます。
ニュースなども今では、新聞よりも手軽に読めるYouTubeなどの動画を見るということです。
しかし、どうして中高年になるとIT・デジタルスキルが低くなるのでしょうか?
別のデータでは、必要性を感じないためにインターネットやSNSなどを利用しないということです。
ということは、必要性があれば使い始めるということですよね。
この心理を利用すれば、年齢とともにIT・デジタルスキルが低くなるのは、仕事などで使うことが少ないためではないでしょうか?
以前、私は社内の業務連絡を基本はチャットで行う事というルールを創りました。
しかし、年齢が高い社員からは反発がありましたが、チャットと使わなければ業務が出来ないとなれば、チャットを使って、文字データでのやり取りや動画を送っての確認などをするようになってきました。
これは、社内でチャットを使うという仕組みを作ったからです。
ということは、中高年になったからと言って、デジタルスキルを身につけなくても若い人に任せれば良いという考えを改めてしまえば、使えるようになるのではないでしょうか?
加齢によって脳の処理能力は遅くなると言われていますが、常に使っていると脳の衰えの巣ピートも遅くなっていきます。
しかし、そのスピードを遅くならないようにするためには、好奇心を持って新しい事に取り組むことを行っていると脳の衰えは緩やかになってきます。
また、これからの時代には、絶対に必要なものということになれば、
その技術やスキルを身につけなければなりませんよね。
個人的にこのままでは?って気づいて学びなおしを行う人もいらっしゃるとは思いますが、「技術やスキルは会社で身につけさせてもらうもの。」という従来の価値観の方にとっては難しいことではないでしょうか?
では、どうすれば良いのでしょうか?
1.リスキリングを行う
企業内でデジタルスキルのスキルの習得支援を行うということです。
2.社会人のためのプログラミング塾などに通う
職業訓練の一環として、また、自己啓発の一環としてプログラミングなどの技術を習得する。社会人でも、夜間や週末を利用して子供のためのプログラミング塾の延長として
大人のためのプログラミング塾などに通う
このような方法で、中高年の方々も、今現在定年間際の方々も、IT・デジタルスキルを身に着けていけば、これからの少子高齢化時代のデジタル産業の人材不足にも活かせるのではないでしょうか?
シニアになったら、清掃や介護などのお決まりの仕事だけでなく、もっと活躍してもらわなければなりません。
100歳近くまで生きるということは、元気に働ける時間もず~っと永くなっていきます。
年齢だから〇〇は出来ないっていう時代でもないのでは?
身体を使った仕事では、出来ない事も出てくるかと思いますが、頭脳労働であれば、十分に活躍していただけると思っています。
中高年になるとITスキルが低くなるというステレオタイプの考えは、そろそろ捨てませんか?
若い人でも、ITスキルが低い人も多くいらっしゃいます。スマホは使えるけれども、文章とかは打てないとか、計算式が組めない、資料作りが出来ないなどなど
これからの時代にどうしても必要になってくるデジタル人材。
若い人ばかりに頼るのではなく、年齢を超えてデジタル人材を育成していく必要があります。
高齢化を迎える日本では、中高年にITスキルを身に着けてもらうという発想も必要です。