お知らせ|2022年04月20日
働かないおじさんが招く経済損失は、1兆5000億円
働かないおじさんってよく聞くけれども、
働かない状態でも企業は大丈夫なのかなぁ?っていつも疑問に思っていました。
働かないといえでも、仕事を何もしていないという訳ではありません。
意欲的に働いていないという方が正しい言い方と言えます。
皆さんの身近にどうみても働く意欲のない方がいらっしゃいますか?
その方々はどんな特徴を持っていますか?
私の周りの働かないおじさんの特徴は、
どうも仕事も補助的な仕事ばかりのため、やる気を失っているという状態です。
しかし、働かないおじさんのいらっしゃる職場の状況を見ていると、やる気を失うのもなんとなくわかる気もします。
そんな中、ある調査データでは、
役職定年後、やる気を失ってしまったために生じる経済的な損失は、
年間1兆5000億円にのぼると試算されている様です。
この経済的損失とは、モチベーションダウンやあきらめ、寂しさや孤独感などによって
生産性がどの程度変化するのかを50代男性の平均的給与655.4万円、生産性低下の割合(2割)をもとに推計されたものです。
(引用:一般社団法人 定年後研究所 2018年11月15日 「定年後」に関する定量調査)
なんだか、凄い金額ですね。
ということは、反対にやる気をもって働けば、1兆5000億円が稼ぎだせるということですよね。
この数字を見れば、これからの少子高齢化の時代に、
経験豊かなシニアを活用していくことも有効な手段ではないでしょうか?
こんなに大きな経済損失をほっといても良いのでしょうか?
何か改善する方法があれば、改善していった方が、企業の生産性をあげていくことが可能なのではないでしょうか?
しかし、この状況を本人達の責任だと任せておいても良いのでしょうか?
もともとの原因は、役職定年だったり、ある日いきなり役職を奪われ、
年下上司の元でやる気をもって働けといわれても、そんなに簡単に気持ちの切り替えってできるのでしょうか?
働かないおじさんやおばさん社員をそのままにしておくことで、
組織全体の士気が下がってきたり、適正な環境が保てなくなったりするかもしれません。
そうなれば、一個人のやる気では済まされません。
個人の仕事へのモチベーションの管理は、個人のものというのではなく、
組織として一緒に考えたり、仕組みを作っていくことが必要です。
そのためには、これからのキャリアプラン研修や副業の解禁、そして同じ世代同氏の交流など、50代以上の社員にもOFFーJTの場としての研修などをしていく必要性があります。
といっても、当の本人たちにも、もっともっと意欲的に、そして、年下上司達とのコミュニケーションについても考えてもらわないといけないですが。
今までの役割とこれからの役割が少し違ってきていることをわかってもらう必要があります。
企業と個人の双方が歩み寄れれば、もっとシニアにも若い方々にも働きやすい職場になりそうですね。
シニアの方々には、新卒時代を思い出してもらい、そして年下上司には、
協力体制を整え、組織には、自社の仕事の分析と再設計で、多様な世代が働きやすい職場づくりを行って欲しいなぁって思います。
そんなシニアの方々の意識改革には、キャリアの棚卸しや今までの振り返りによって、
意識改革をしていくことがより効果的です。
ジェロントロジー(老齢学)やキャリアライフレインボー(人生の役割)などを学んでいただくのも一つの方法です。