お知らせ|2021年01月20日
部下育成コーチングの進め方
いろいろな企業をまわっていると、よく聞かれる言葉が新入社員や新人をどう育てていけば良いかわからないというお話しをお聞きします。
そこで、提案させていただいているのは、部下とのコミュニケーションを今より1割増しでとりましょう。その方法として「コーチング」を実施することをお薦めしています。
突然部下とのコミュニケーションと言われても、何をどうすれば良いのかがわかりませんよね。
そんな場合、コーチングというコミュニケーション手法を部下との間に取り入れてみるということを体験・実施してみるということからスタートしてみてはいかがでしょうか?
1.コーチングとは?
①コーチングの起源
「コーチング」という言葉の起源は、英語のコーチ(coach)から来ています。
コーチという言葉には、「馬車」という意味があります。馬車は、「人を目的地まで送り届ける」という目的があります。
そのためこの目的を達成するという事に対してとるコミュニケーション手法を「コーチング」といいます。
②コーチングって何?
コーチングとは、引き出して支援するコミュニケーションです。
会話を通して、相手のやる気や考える力を引き出し、自発的な行動を促すことで相手の成長を支援することです。
2.部下育成にコーチングを活用する理由
では、何故コーチングを部下育成に活用するのか?
現在のように仕事が複雑化、多様化してきたため、上司に指示されてから指示されことだけをするという時代は終わりました。
そして、新たに自分で考え行動することが必要とされているからです。
コロナ禍の中では、テレワークを行わざるを得ない。
そういった場合、上司からの指示待ちでは仕事になりません。
自分の役割を認識した上で、どう行動するのかを自分で選択・決定していかなければなりません。
アフターコロナの時代になっても、この流れは変わりません。
この状況は益々進んでいくと思っています。
そのため、自律的な行動ができる人材育成が必要になりました。
コーチングというコミュニケーションは、自発的な行動を促すことができる手段になります。
コーチングというコミュニケーションスタイルは、部下育成に、時間とお金がかからない一番手っ取り場早い手段です。
3.初心者でも出来るコーチング
コーチングスキル①
部下のやる気をアップさせる方法の一つとして、コーチングを取り入れるといっても、
すぐには思うように実行出来ません。
そこで、まずはこんな事を意識してみてください。
それは、どんな時も「肯定ファースト」を実行してみてください。
「肯定ファースト?」って何?と言われそうですが、
部下や周りの人がら意見が出たら、まずは否定しないということです。
業務を熟知している上司から見れば、
「えっ~何言ってんだ!」
って思われることも多々あると思います。
そんな時でも、グッとこらえてまずは話を聞いてみてあげてください。
そうです。お笑いの方のような方法です。
「そうなんだ!どうしてそう思うの?」
「なるほど。そんな風に思っているんだ」
「そんな考えもあるよね!」
相手をすぐに否定せず、「甘いな~」「わかってないなぁ」って思っても
まずは肯定してみてあげてください。
否定されることが続くと、
「どうせ・・・・」っていう気持ちから話をしなくなってしまいます。
人はみんな承認されたい生き物です。
是非、「肯定ファースト」これだけは実行してみてください。
これをするだけでもコーチングになります!
コーチングスキル②
コーチング初心者の方にとって自分ではコーチングをしているつもりでも
客観的にみているとどうもティーチングをしているなぁって感じることがあります。
そこで、改めてティーチングとコーチングの決定的な違いです。
これさえ抑えれば、ティーチングになることはありません。
ティーチングとは、
相手の中に答えがないため、答えを教えること。
コーチングとは、
相手の中にある答えを引き出すこと。
こんな感じに例えらえることが多いのですが、
ティーチングは、知識・スキル・ノウハウを指導(教える)ことです。
コーチングは、目標達成やめざしていることに対して答えは本人の中にあると信じて引き出して上げることです。
こんな表現ではわかりにくいですよね?
ということで、
MICHIKO流で解説するティーチングとコーチングの違いとは、
ティーチング・・・意思決定を自分する(指示・命令)
コーチング・・・・意思決定を本人に任せる
という違いだけです。
では、コーチングを実行するための方法です。
それは、会話の最後に
「~だと私は思うけど、どう思う?」って付け加えてみてください。
こうすると、相手に判断を委ねる事になりますよね。
こんな風に考えると、それほど難しい事ではなさそうですよね。
まとめ
・部下育成のためには、自ら自発的に行動できるようにすることが重要
・コーチングを使って部下とのコミュニケーション量をアップさせる。
・ますは、否定しないて肯定することから始める
・指示・命令したくなったら、最後の言葉に「~だと私は思うけど、どう思う?」