お知らせ|2021年04月11日
職場のコミュニケーション改善法:報連相
職場での大切なコミュニケーションの一つとして、「報連相」があります。
コミュニケーションという視点とモチベーションアップという視点で、この「報連相」についてお伝えしていきたいと思います。
1、コミュニケーションの重要性
①コミュニケーションとは?
人と人との関係でどうしても避けては通れない事が、コミュニケーションですね。
「コミュニケーションとは?」って改めて聞かれると、どう答えようかな?って考えますよね。
私は、この質問をコミュニケーション研修の時には、必ず投げかけます。
そんな時の答えとしては、
「情報伝達」、「人と人とのやり取り」「相手の事を考えて伝える」「言葉と身振り手振りを含めた意思伝達」など
様々な意見が出てきます。
人それぞれの意味で良いのではないか?全て正解では?って思っています。
一応、辞書で調べて見ると
「社会生活を営む人間の間に行われる知覚・感情・思考の伝達。言語・文字その他視覚・聴覚に訴える各種のものを媒介とする。」
となっています。
コミュニケーションという言葉は、一人一人違った定義や解釈がある言葉だからこそ、なかなか上手くいかないのではないでしょうか?
そこで、このコミュニケーションが上手く行かないとどうなるのでしょうか?
②コミュニケーションが不足すると
コミュニケーションという言葉は、常々「量」と「質」に例えられますね。
例えば、職場でこのコミュニケーション量が不足するとどうなるのでしょうか?
上司と部下や先輩と後輩など、とかく上下関係ではお互いの立場の違いでコミュニケーション「量」が不足することがあります。
上司・先輩の立場からすると、このくらいの説明で理解してもらえるだろうと考え、指示・命令等を行います。しかし、部下や後輩にとっては、経験不足のため理解できない場合もあります。そういった時に、すぐに聞くことが出来れば良いのですが、なかなか聞きにくいという場合も多くあります。
また、最近では、どう聞いたら良いのかもわからない。わからないことがわからないので、どう伝えれば良いのかもわからないという場合もあります。
そこで、指示・命令が上手く伝わらないと仕事上でのミスや失敗が起きてしまいます。
仕事上でのミスや失敗の原因の80%は、意思疎通が上手く行かなかったことが原因だと言われています。
では、意思疎通が上手く行かない場合に考えらえることとは
※伝える情報の内容が不十分
※情報の伝え方が不適切 ※情報を伝えるタイミングが遅すぎる・早すぎる ※情報の流れがスムーズでない |
この結果、
・作業や業務の進行が遅れる
・つまらないミスやトラブルが増加
・業績が上がらない
などの負のスパイラルが起こり、敷いては企業の生産性や評判など様々な弊害を起こしかねない事になります。
職場のコミュニケ―ションが上手く行っていないなぁと感じた場合は、早急に改善する必要があります。
では、どうすればいいのでしょうか?
職場のコミュニケーションの基本を見直してみてはいかがでしょうか?
2、職場のコミュニケーション
①ビジネス野菜がとれていますか?
職場のコミュニケーションの例として、こんなことをお聞きする場合があります。
「皆さん、ビジネス野菜は充分とれていますか?」
こんな問いかけをすると、何を言っているんだろう?という反応がかえってきます。
しかし、このビジネス野菜って重要なんですよ。
しっかり取らないと、栄養不足になり組織がしっかり機能しなくなります。
では、一体このビジネス野菜って何なんでしょうか?
真っ先に思い出すのは、「ホウレンソウ」ではないでしょうか?
そうです。「報告・連絡・相談」の「報連相」です。
しかし、ホウレンソウ以外にも仕事上での教訓としてのビジネス野菜があります。
「チンゲン菜、小松菜、菊菜、雑草も、おひたし」これらを活用することで、企業に栄養補給することが出来ます。
では、少し言葉の紹介です。
*ホウレンソウとは、報告・連絡・相談です。ビジネスの基本ですね。
*チンゲンサイとは、沈黙する・限界まで言わない・最後まで言わないです。
*こまつなとは、困ったら・使える人に・投げるです。
*きくなとは、気にせず休む・苦しいときは言う・なるべく無理しないなど。
*ざっそうとは、雑談・相談。
*おひたしとは、怒らない・否定しない・助ける・指示するなど
よく聞く基本用語から、今の時代の職場環境から出てきた言葉だなぁって感じる言葉までありますね。
この言葉を覚えておくと、職場でのコミュニケーションの何が悪いのかがわかってきそうですね。
一度、ビジネス野菜について、職場で話し合ってみるのはいかがでしょうか?
②職場の報連相とモチベーションアップの関係
では、代表的な職場のコミュニケーションの「報連相」とモチベーションアップについての関係です。
ちなみに、報連相とは?
仕事を円滑に進め、仕事力を高め、自己の成長を促すコミュニケーションスキル
ちなみに、ビジネス野菜の報連相で行っているコミュニケーションは、身体を流れる血液血管です。もし人間の場合だと、詰まると流れが悪くなり体調を崩すだけでなく、大変大きな病気にもなりかねません。
職場で行う報連相も、何処かで詰まってしまうと情報の伝達が出来なくなり、間違いやミスが発生し、お客様にも影響を与えかねません。
そんな大事なコミュニケーションが報連相です。
この報連相がしっかり出来ていると、どんな事が起こるのでしょうか?
失敗の原因の80%が意思疎通が出来ていないことから考えると、コミュニケーションの量と質を増やすことで、意思疎通が上手くできているため、失敗が起こらないということが言えます。失敗が起こらないとなると、段々と仕事が面白くなってきます。仕事が面白くなってくると、自分自身の成長にも繋がってきます。そういう好循環の中で仕事をしていると、仕事への動機づけも高くなり、モチベーションもアップしてきます。
また、個人の成長やモチベーションだけでなく、職場の環境も良い循環になってきます。
その結果、職場が上手くまわっていけば、企業の生産性も上がるという好循環が起こって起案す。
こんな風に考えると、報連相の大切さって理解出来ますよね。
ちなみに、報連相は、出来るときにするのではなく、職場で働く限りは「義務」ですので。
3.いまからの時代の職場のコミュニケーションとは?「かくれんぼう」
職場での基本中の基本の「報連相」ですが、現在は、報連相ではなく、もう一歩進めた「かくれんぼ」が重要だと言われ始めました。
かくれんぼとは、
「確認・連絡・相談」のことです。
部下が自主的に考え上司に確認するというコミュニケーション方法です。
報連相との違いは、「相談」が「確認」となっている点です。
ではなぜ相談ではなく、確認になったのでしょうか?
確認とは、指示・命令に対して上司は部下から提案された内容を「確認」し、問題がなければ承認する。もし改善点や理解不足や誤解があれば、内容が良いものになるようアドバイスをする。
従来の報連相では、指示・命令を受けた部下は「相談」するだけで考えるのは上司。これでは、「自分で考える力が育たない」ことが課題でした。そのため、報連相の「相談」よりも確連報の「確認」が推奨されてきています。
また、かくれんぼうの目的は、自分で考え行動する自立した人材の育成です。
「相談」のみしていると、「上司に相談すれば、自分はなにも考えなくても言われた通りに仕事をしていれば良い」と考えてしまい、自立した人材が育ちません。
自分で考え提案する習慣づけを行うことで自律した人材育成が行えます。
また、このことにより部下の自主性を促すだけでなく、自律的に動けることによって、上司も一緒に考える時間がなくなることで業務の効率化や生産性が上がるなど、個々のスキルアップだけではない職場の活性化に塚がってきます。
まとめ
1.職場のコミュニケーションは、人間の血管と同じで詰まると大変なことになるため、ビジネス野菜を充分にとることが重要
2.職場のコミュニケーションの量と質が増えると、個人のスキルアップだけでなく、企業全体の生鮮性アップに繋がっていく
3.自律的な人材育成には、ビジネス野菜が効果的。その中でも、「かくれんぼう」は最近特に注目されている人材育成の一つ